黒子っちマジ黒子っち！

すーっと扉が開いて、現れたのはこの部屋の主

少し強めの風にでも吹かれたら、さらわれてしまいそうなほどよろよろとしながら姿を現したその男は
部屋へ足を踏み入れるとすぐ、弱々しく言った。

「あー・・イヅル、朝から下痢したんやけど・・　めっちゃテンション下がるわぁ・・」

この発言を聞き、これが本当に三番隊の隊長でいいのかと疑問を抱きながら吉良は答えた。

「そんなこといちいち報告しないで下さいよ。こっちのテンションが下がります。」

心配はおろか構ってもくれそうもない部下に、男は泣き崩し作戦に出た。

「なんやイヅル君、冷たない？　悲しゅうて涙出るわ」

「そんなことより遅刻ですけど」

吉良のさらに冷たい一言に男は打ちひしがれた。

「信じられへんっ！イヅルは僕がどれだけの死闘を朝から繰り広げたか知らんから
そない冷たいことが言えるんやっ！」

下腹部を両手で押さえながらよたよたと十分な時間を掛けて執務机へ向かう上司を見ながら
吉良は小さく吐息を付いた。

「その死闘も虚相手なら労いの一つも申し上げられますが・・・お腹下してって・・まぁお察しはします・・」

その言葉に男はハッとしたように目を少し開くと
もう少しで辿り着くはずだった執務机を前にして床に崩れ落ちた。

伸ばした指先が机の端を掠めたが、届きそうだったそれは一寸遠く、敢え無く宙をかいただけだった。

「イヅルが優しくない・・うぅ・・　もう立てへん・・」

「・・・・。」


なんて世話の焼ける・・


吉良は心の中で呟いた。


しかしこれでも三番隊を統べる男、市丸ギン

倒れた先でチラリ上目遣いでこちらを窺ってくる市丸の姿に
吉良はようやく重い腰を上げた。

「・・ハイ、ハイ・・」

自力では立つ気のないらしい市丸のそばに寄り、よっこらせと身体を起こしてその腕を自分の肩へと回した。
それでも尚、他人任せな市丸をずるずると執務机まで引きずりやっとの思いで椅子に座らせると
ふ～っと長い溜息を付いた。

「これで？」

満足ですか？と嫌味を含んだ口調で吉良が問うと
執務机に突っ伏したままの市丸から消え入りそうな声が聞こえた。

「おおきに・・・」

吉良はその言葉に苦笑した。

三番隊を統べる男、市丸ギンは
やはり愛すべき隊長なのだ。

「他に何かして欲しいことありますか？」

なんだかとても愛しい気持ちになった吉良は
自然と優しい言葉を掛けていた。

しかしその優しさに付け上がるのが市丸ギン。

「日番谷はんに会いに行ってもええ・・？」

わずかな期待を悟られまいと、すがるような表情を見せる市丸を見下ろしながら
ほん少しでも仏心を見せた自分が悲しくなった吉良だった。


三番隊の日常①　続？

先日、山口の実家に帰省している友達から連絡があり、お土産は何がいいかと聞かれた。

「山口って言ったらフグでしょうっ！！」←むしろフグしか知らない
「まぁ、そうだね」
「あー、でも腐っちゃう？」←遠慮という言葉を知らない
「まぁ、アンタなら死ななそうだけどね」

それはごもっともだ。

「じゃぁ、他に山口県で有名なものなに？」と聞くと
「う～ん・・　じゃぁ蒲鉾好き？」と聞かれる。
「うん好きだけど？」と答えると
「わかった、じゃぁ白銀っていう蒲鉾があるからそれにするよ」と言われる。

ん？
今なんて？
白銀・・？

なんていい響きーーー！！！

で、テンションが何故か絶好調に上がる。

「白銀？」
「うん、そう。　白の銀って書いて白銀」

シロのギンって書いて白銀・・？　←カタカナ変換された模様

友人よ、偶然とはいえなんて素敵な説明をしなさる。ブラボー。

「好き！好き！大好きーー！その蒲鉾好きーーーーーー！」←勝手にテンションMAX
「あ・・そう？　そんなに蒲鉾好きだったんだ・・・　じゃ、そうするね・・・」と若干引き気味な友人

そしてさらに、
「あ、そういえば、アンタういろう好き？」と聞かれ
「え？ういろう？好きだけどういろうは名古屋じゃん？」と言うと、
「まぁそうなんだけど、山口に生ういろうってあんの。」と言われる。

生ういろう？
へぇ～

「そんなのあるんだ」
「うん、トウシロウ」
「は？」
「とうしろうだって」
「なになに？え？」
「だから、とうしろうっ！！」

冬獅郎・・？←ちがう

「おーい、聞いてる？」
「冬獅郎ですか・・？」
「そう、トウシロウ」
「なに？突然、・・冬獅郎・・？　が、どうした？」←ギンヒツ妄想がバレたと思い動揺
「どうしたってなに？トウシロウはういろう」
「冬獅郎はういろうじゃないよ？」←動揺から完全に返しを間違う
「は？アンタ何言ってんの？」
「え？あ？冬獅郎はういろうだっけ？」←全く誤魔化しきれてない
「トウシロウ知ってんの？」
「冬獅郎がういろうなら知らない・・と思う」←メチャクチャ
「あ、そ。　トウシロウは商品名、豆に子供の子に郎で、豆子郎」

豆子郎？
冬獅郎じゃなくて、豆子郎・・・

ひぃーーっ！
びっくりさせないでよ・・ドキドキしたじゃん・・

「で？豆子郎いる？」

「冬獅郎いります」←だからちがう

「じゃ、それも買ってくよ」

「是非」


山口県最高っ！！！

ギンヒツSPですんばらしい情報をGETしてきましたーーーーっ！！！！

な、な、なんとっ！！！

２０１０年２月１４日！！！！
市丸ギン×日番谷冬獅郎オンリー開催されますよっ！！！！
なんてステキーーーーーーっ！！！！
ぎゃーーーーーーーーっ！！！
主催者様、協賛者様、ありがとうございますっ！

告知サイトが本Openしましたら、またこちらで叫びたいと思いますっ！（興奮っ）

９月と２月は最高だな・・・・ｖｖｖ

もうご存知の方も多いかと思いますが、
日番谷隊長好きーには堪らないイベント「日番谷　秋の大感謝祭」が来たる9/27にやって参ります。

それに合わせまして「市丸ギン×日番谷冬獅郎アンソロジー crazy about」が発行予定とのこと！！
おめでとうございます！そして主催者様、ありがとうございます！

ありがたくもお誘いを受けまして、僭越ながら参加させて頂くのですが
またしても足しか引っ張っていないという・・・げふっ・・

というわけで、告知サイトopenのお知らせだけでもさせて頂ければと・・・

右のリンクにもバナーペタリさせて頂きましたがこちらにも。



http://gha927.web.fc2.com/

全力で応援しておりますっ！！！！

「日番谷はん事件やで！」

「なんだ騒々しい」

「悠長に仕事してる場合やないでっ」

「だからなんだよ煩ぇな・・」

「ここの管理人、ゲンコする気ないで！」

「いいじゃねぇか、お前と絡むのもうやなんだよ・・」

「アホかーーーーーーっ！！キミと僕は絡んでなんぼや」

「そんなこと誰が決めたんだよ」

「ギンヒツラ～や」

「誰だよそれ・・・」

「あーーーっ！アカン！一大事や！死んでまう！死んでまうーーーーーー！」

「煩ぇなぁ・・・」

「なんでキミそんな落ち着とんの？信じられへんわ自分」

「騒いだってしょうがねぇだろ・・　つか管理人に言えよ・・」

「あーーーーーっもうこうなったらヤルで！」

「は？何をだ？」

「そんなん決まっとるやん、恋人同士がやるゆうたら一つやろ。
ここで思う存分イチャコラして管理人のテンションをあげるんやっ！」

「出てけーーーーーーっ！！！」


そんな心境。（わかんねぇよ）

市丸「今日、日番谷はんに会うんは、これで二回目やね？」

ヒツ「は？」

市丸「今朝、夢のなかで一度会ったんやで？僕ら」

ヒツ「へぇ～　お前って夢覚えてんのな？すげ～な。俺、起きた途端忘れちまうんだよ、あれ何でだ？」

市丸「なんでやろね・・・・」

完全からぶり。

市丸「この夜景はキミだけのもんや」

ヒツ「雨降っててなんも見えねぇよ」

天候にも見放される。

市丸「君の瞳に吸い込まれそうや」

ヒツ「逆はねぇな」

身体的欠陥を素で攻められる。

市丸「僕の瞳に映るキミを　ず～っと見つめていたいんや・・・・」←一度ではめげない

ヒツ「だから、お前の瞳に俺映ってねぇだろ」

当然、素で畳み掛けます。



というわけで、今週末はちょっと留守にします～～～～～！！！
泊り込みで春コミ行って来ますっ！！！楽しみｖｖｖ
昨日今日のプチギンヒツは、ただ自分がギンヒツを補給したかっただけです。
こんなことしててすみませんっ

「隊長はギンのどこが好きなんですか？」

「強いていうなら、顔」

「えーーっ！！意外っ！！隊長ってギンの顔が好きなんですか？」

「消去法だ」

「それじゃ顔で選んだんですか？」

「俺が選んだんじゃねぇ、アイツが選んだんだ」

「淡々と惚気ますね・・・　」

「つか、別に顔も好きじゃねぇけど、敢えていうなら一番まともな場所だからだ」

「その割には即答だったじゃないですか」　

「どう考えても性格ぢゃねーだろ・・・　さらにアホだしな・・・　　つか、イイとこなしだろアイツ」

「隊長、もう少しギンに優しくしてやって下さい・・」

「あ？　そんなの無理に決まってんだろ、こっちはこれ以上堕ちないように必死でそんな余裕ねぇ」

「隊長・・・・　隊長ってほんと天然タラシですよね・・・」

「は？」


っていう会話が、十番隊執務室でルーチンだといい。
市丸はこの会話を盗み聞きして、一人悶々と昼の間過ごしてるといい。
たまに夜まで待てなくて、廊下を歩いてる日番谷さんを拉致して空き部屋で襲ってるといい。